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『チャーリーとの旅』

『エデンの東』、
『怒りの葡萄』などを書いた
ノーベル賞作家ジョン・スタインベックの
58歳の時の作品

『チャーリーとの旅』

という本をご存知ですか?

これは…
スタインベック自身が愛犬とともに
キャンピングカーでアメリカを走った旅行記です。

実は…
明日から
この本を持って…
アメリカを旅してこようと思います。

「しみじみとした哀歓。澄みきった星空。」

帯にはそんな言葉が踊っています。
ルート66を『マザーロード』と表現した作家が
アメリカをどう感じていたのか?
どんな発見があったのか?
ちょっと贅沢に
先に本を読んでしまうことはせずに
書いてあるのと同じシュチュエーションに自分も立ってみて
本をひも解いてみようかと思っています。

ネット環境が整えば…
向こうから更新したいと思います。

ヨロシクお願いします。
それでは…行ってまいります。
My Favorite BOOKs | 投稿者 ブタイチ 22:56 | コメント(4)| トラックバック(0)

あの車に逢いたい

ノースゲイトの門をくぐれば
イエローストーン国立公園ともお別れです。

モーテルで
スタインベックの『チャーリーとの旅』を紐解くも
イエローストーンの描写は
連れて行った愛犬チャーリーにまつわることで…
少し肩透かしです。

ところで…
今回の旅に出る前に
作家の東理夫先生と飲む機会を
卒業生が設定してくれました。

約束の日、
カバンにいっぱい先生の本を持って
渋谷のバーにでかけました。

先生は気さくな人で
初めて会ったいい歳したオヤジの自分に対しても
やさしく接してくれました。

自分の持っていった本の中の
『あの車に逢いたい』
を見たとき、

「あっ!これ~僕の出世作なんですよ!」
と先生は目を輝かせておしゃいました。
先生もとても気に入っている本だとわかりました。

少し思いきって
ちょこっと
片岡義男のことも…
「片岡作品は…ホント?って思えるアメリカの描写が気になるんですけど」
と酔いも手伝って話をむけると…
「彼はブッキシュだから…」
と先生はおしゃいました。

いくつかの短編からなるこの作品の中の
先生のお気に入りの景色について語り合い
最後には
本にサインをして頂きました。

「これは本当にぼくの心の風景です。」

心地よい思い出とともに
温かな宝物になりました。

My Favorite BOOKs | 投稿者 ブタイチ 00:14 | コメント(2)| トラックバック(0)

ビリー・ザ・キッド

ニューメキシコ州ロズエルから
サムナーズまでは
何もない道がひたすら続きます。
この日は雲ひとつなく
真夏のバイクにまたがっての旅は過酷さを究めます。

ようやく小さな町があったので…
GSに駆け込んで
水を頭から浴びながら飲み干します。
一呼吸ついて
そして
ビリー・ザ・キッド・ミュージアムへ

2005年
この本を読んでルート66の旅にでました。

東理夫先生の本です。
ルート66モノの本は巷に溢れていますが
歴史に忠実と言った点では…
この本の右に出るものはありません。

実は、昨日、東先生と飲む機会が再びありました。
話の中で
『ビリー・ザ・キッド』
という人物が話題に上り、
先生は
熱く、造詣深く、視点鋭く話をしてくださいました。
お酒のせいだけでなく
ロマンに酔いしれました。
自分も
ビリー・ザ・キッドの史実を追いかける旅のまね事をしていたつもりでしたが
プロの作家の情熱、探究心と好奇心、そして、行動力には
ただただ脱帽です。

「僕はアメリカの司馬遼太郎になりたいの!」

そうおしゃる先生の言葉に
おもいっきり心を揺さぶられました。
ビリー・ザ・キッドが坂本竜馬になる日が必ず来る!
そう確信できました。
My Favorite BOOKs | 投稿者 ブタイチ 00:24 | コメント(4)| トラックバック(0)

時空のハイウェイ、ルート66


花村広氏の『時空のハイウェイ、ルート66』を本屋で手にとった。
冒頭、1959年型のシボレーエルカミーノでルート66を走りだした筆者はその模様をこう描写する。
“道(エルカミーノ)という名の車にふさわしい伝説のクロスカントリー・ハイウェイが眼下に延びる。…重いシャシーを支える緩いサスペンションはボトムまで沈む。リアのオーバーハングが路面に当たり、鉄くずを落とすようなサウンドを奏でるのである。”
読み出してすぐ
バックシートに座ったかのような気分になって
気づくと荷物も持たずに彼らの旅について行ってしまっていた。

花村広氏の『時空のハイウェイ、ルート66』は
ルート66沿いのある街に立ち止まって、
旅ならではの人との出会いを、
過去と現在と紡ぎながらアメリカの歴史と文化を紹介していくスタイルをとっている。
各章は以下のようになっている。
①裏切りのマザーロード
②ミズーリの特別な夜
③アウトロウたちの逃亡の道
④ダイアナの本屋を訪ねて
⑤ハービィ・ハウスを追いかけて
⑥幻のハンバーガー
⑦迷宮の道への誘い
どれも一回ルート66を走っただけでは書けない情報量と人との出会い、ルート66への思いで溢れている。
一部を紹介すると
①裏切りのマザーロードでは
スタインベックの『怒りの葡萄』を取り上げ、
“この小説に関する論評やルート66について、多くの著者がルート66は、「マザーロードと呼ばれ、西へ移動するオーキーズを見守った」としている。とても肯定できない。見守るどころか、マザーロードは、オクラホマ難民を差別や軽蔑に堪えなければならない暗澹(あんたん)たる未来へ導いた、いわば悪魔の道ともいえるのではないか。
ではなぜ、スタインベックはこの移動の道を母なる道と呼んだのだろう。“
と問題提起をし、
その理由を花村氏の旅の行程で見出そう読者を誘う。

また、
⑥幻のハンバーガーでは、
アメリカ食文化の中心でもあるハンバーガーを、
旅先で出会った
バーガー店のオヤジとの何気ないやりとりを通して紹介している。
旅ならではのこういった出会いは、
素直にうらやましい。
ボブズバーベキューのヒッコリーの香りが口の中に広がるという
ダブルミート・チーズバーガーを食べに旅してみたくなる。
しかし、
それも、もう…かなわない…
それもルート66の旅だというのである。

文章を生かすモノクロの叙情溢れる写真も素晴らしい。

また旅にでたくなる一冊である。

<著者プロフィール>
花村広 1958年生まれ、多摩美術大グラフィックデザイン科卒業後、文藝春秋勤務,その後1986年に退社、89年までアメリカに渡り英語を学ぶ。帰国後、花村デザイン事務所を設立。現在はHanaDesignとして書籍の総合プロデュースをされている。
愛車はホンダCB1100F

ホームページもお洒落である。
http://www.hanadesign.net/p.top.html


My Favorite BOOKs | 投稿者 ブタイチ 02:34 | コメント(2)| トラックバック(0)

ディズニーランドという聖地

妻がロジャーズでパンを買ってきた。
これは…?

あれ?


「ディズニーランドという聖地」を読んだ。

1990年発行の本であるのにも係わらず、
古さを感じさせない。
読み終わると、本書の検証のために、
もう一度ディズニーランドに行ってみたい気持ちにさえなる。
ちょうど我家には、
1959年のディズニーランド開業まもない頃の
ディズニーランドのガイドブックがあったので、

それを手元に置いて、
入退場口を一つにし、
入場者全員に
「メインストリートUSA」を歩かせる工夫をした点を
掘り下げて考えてみたい。

ディズニーランドを訪れる者は、
入り口を抜け「魔法の王国」の4つの国に向かうために、
入り口正面にある鉄道に乗るか、
「メインストリートUSA」を歩いて
「セントラルプラザ」まで行き、
そこから目指す方向へ進むしかない。
つまり、
入園したすべての人がディズニーの少年期に足を踏み入れることになる。
実は、
「メインストリートUSA」は、
ディズニーが幼い頃に住んでいた
中西部ミズーリ州の小さなマーセリーンの大通りを
再現したものだという。
マーセリーンの街は
大陸横断鉄道の中継基地として栄えた街であり、
この地でディズニーは4歳から18歳までを過ごしている。
1959年当時のガイドブックには、
本書で述べられていたように、
この鉄道の名称が「サンタフェディズニーランド鉄道」とあり、
Main Street represents the typical small town in the early 1900’s
the heartline of America.
とある。
つまり、
この鉄道とメインストリートは、
ディズニーの思い入れの強い場所だと言えるのではないだろうか。
ガイドブックには汽車の運転席から、
にこやかな顔をして手を振るディズニー本人の写真が掲載されている。

56歳という年齢にふさわしくないようにも思える彼の笑顔は、
積年の思いがかなった達成感をよく表していることがわかる。
どんなに辛い目にあったとしても、
人は心の拠り所とする故郷が必要なのだ。
それをディズニーは、
自分自身の心のメインストリートとして、
そして、
鉄道の発展と共に栄えたアメリカの故郷の象徴として、
サンタフェディズニーランド鉄道を作ったのだろう。

メインストリートにある町並みの工夫の数々が施されている。
この本を読むまでまったく気づかなかった。
本物よりも本物らしく見せるというディズニーの使った技法も、
幼年期の影響が大きいのではないだろうか。
ディズニーの過ごしたマーセリーンの町は、
アメリカ中西部の気候帯に属し、
冬は寒く夏は暑く、
土埃の多い土地柄だ。
デコボコ道で牛乳もバターになったという。
偏屈な父親に愛想を尽かし、家を出て行った二人の兄の存在。
そんな環境の中でも、
ディズニーは家族を捨て切れなかった。
ディズニーは家族愛に飢えていたのではないだろうか。
それにも係わらず、
ディズニーの作った4つの国、
「ファンタジーランド」、
「トモローランド」、
「フロンティアランド」、
「アドベンチャーランド」
の中に
「ファミリーランド」
と呼べる国がない。
そう考えると、
メインストリートこそ
ファミリーというテーマが隠されているようにも感じられる。
事実、
メインストリートの土産物屋の二階の出窓に父親の名前
「イライアスディズニー建築請負業1895年創業」
と書かれているという。
初めて来たのに以前来たことのあるように感じられる場所。
何があっても、いつでもほっとさせてくれる場所。
その象徴としてのメインストリートが、
本物より本物っぽく思える場所となるように作られるのは
必然的なことのように思われる。

夢の国で一日過ごした客達は、
ファンタージーランドで夢見た客も、
トモローランドで明日を見た客も、
アドベンチャーランドで未開の地を探検してきた客も、
また帰りには、
心の故郷、アメリカの原点の風景の中に舞い戻り、
現実の世界に帰っていく。
「メインストリートUSA」
the heartline of America
まさにこの言葉がピッタリだ。
心の故郷の町に帰りたくなった。
My Favorite BOOKs | 投稿者 ブタイチ 01:51 | コメント(0)| トラックバック(0)

月刊「英語教育」

『英語教育』
という月刊誌をご存知ですか?

主に英語の先生方が読まれている雑誌なのですが…
その8月号の
「英語教師のためのこだわりの旅」
という特集で
エッセイスト:井上一馬
シャーロックホームズ研究家
音楽評論家
バグパイプ奏者
スコッチ文化研究所所長
東京大学大学院准教授ら
そうそうたるメンバーのこだわりの旅の紹介に交じって…
自分のハーレーで走った旅日記が掲載されました。

数年前、
恩師の大学教授に
「大学院に行こうと思っているんです。」
とまじめに相談すると…
「ブタイチ君はハーレーに乗ってた方がいい!」
と相手にされなかったんです。
今回、決して
有名になったわけでも…
他人から見ればたいしたことでもないのですが…
自分の中では
先生がおっしゃったことが…
プチ現実化したようで(笑)
…おかしくて仕方ないんです。

「大学院…出ても…平凡だよ!」

という先生の言葉が

「自分らしく生きろ!」

と今は聞こえてきます。




宜しければ…

My Favorite BOOKs | 投稿者 ブタイチ 00:19 | コメント(0)| トラックバック(0)

勝間和代さんの本

本屋にブラっと立ち寄ると…
スピリチュアルな江原さんの本が
ありゃ~まあ~たくさん出されていたんですね!
たたみ半畳ほどのスペースに
圧倒的な数で微笑み鎮座されていた。
その向こうのコーナーには
勝間和代さん
今、話題の人ということもあり1冊手にとった。
『効率が10倍アップする新・知的生産術』

「知的エリートになれ!」
自己啓発本はここんとこ読んでなかった。

フランクフルト行きの飛行機の中で書かれ
表参道のカフェで書き上げていらっしゃるこの本は
1週間で書き上げたのではないかと思われるほど
筆に勢いがある。
これは乗っている人が放つ共通の輝きだ。

この本のフレームワーク(骨子)は5つ
勝間流と銘打たれ
①1%の本質を見極める6つの技術
②インプット力を高める6つの技術
③アウトプットを高める6つの技術
④知的生産を支える5つの生活習慣の技術
⑤自分の力が10倍アップする5つの人脈作りの技術

例えば、
「1%の本質を見極める6つの技術」の項では次のように簡略化されている。
①フレームワーク力をつける
 「ポイントは3つ」などと問題を捕らえる力を身に付けろということ。
②ディープスマート力をつける
 ルーティーン化したフレームワークする作業の中から、経験を積むに従って、それぞれの情報の価値に対する「勘」を働かせる力をつけろということ
③失敗力をつける
 99%の失敗から物事の1%の本質を見抜けということ
④ベスト・プラクティスを学ぶ
 優れた先輩から学べということ
⑤価値を出せないところはバッサリ捨てる
 一つの分野でまずは卓越した人となれということ
⑥本代をケチらずに良書を読む

読みやすいので3時間で完読!

「小さくても、うれしい体験の積み重ねが、私たちの行動を変える。」

勢いのある人の書いた本の中で見つけた
とても大切で本質的な成功の秘訣のように思えた。

これから社会人のなる人向けの本かな…
My Favorite BOOKs | 投稿者 ブタイチ 00:34 | コメント(0)| トラックバック(0)

私のアメリカン★グラフィティ

本屋に置いてある検索機で、「ルート66」と入力してみた。
さいたま新都心の大きな本屋では一冊もヒットしなかった。
「『ルート66』に関する本はどこにありますか。」
そう店員に尋ねてもつれない返事。
「ん~」と唸って、
捜してくれようともしない。
いや、こちらが諦めるのを待っている。

神田にでかけたついでに老舗の本屋で同じように検索すると
画面に20冊近くリストアップされた。
だが、在庫としてその本屋に置かれていると画面表示されたものは…
たった2冊!
それもかなり古い新書本で
昨年出された花村さんの作品すら置かれていない現実に複雑な思いになった。

古きよき時代のアメリカに対するロマン
車やバイクで大陸を旅するという男のロマン

確かに、そんな風が今の世の中に吹いているようには思えない。

実家の近くの本屋で平積みされている本の中に
『ルート66』という帯がされているのが目に留まった。

『私のアメリカン★グラフィティ』小鷹信光

うれしくって…手にとってしまう。
この著者は、長年、ハードボイルドの翻訳を手がけてきたらしい。
なんと、1936年生まれで母親と歳もあまりかわらない。
何?つい2~3年前にもアメリカを調査の旅に出ているという。
バイタリティーあるな~。
その内容は、
今まで著者が翻訳作業の中で出会い集めてきた小粋な英語のフレーズという視点でアメリカ文化を語っていた。
英語に対する誠実な態度、造詣の深さも好感が持てる。
例えば、
「さくら坂」「いろは坂」
坂に名前をつける日本語に対して、
英語では坂には名前をつけず、
Holy hill, Beverly hill
などと丘に名前をつけるのだと指摘する。
「坂」を和英辞典で引けば、slopeだが、
筆者は坂の街で有名なサンフランシスコの交差点の急坂で
Hill
とだけ書かれた看板を目にして、
hillには「丘」という意味の他に「坂」ということを身をもって知ることになったのだそうだ。
さらに、「丘の向こうに」と言うと日本語の持つイメージでは希望が待っているように思えるが、英語で
over the hill
と言うと
「峠を越える」から「人が盛りを超えて」となると説明する。
このように、ご自身の体験と英語という言語の中に潜む文化の差を上手に指摘し話が進んでいく。なるほどおもしろい。

ただ、70歳を超えた著者の語彙の古さも気にはなる。
女性に対してかける言葉として
Hey, gorgeous!
を紹介してるのだが、その訳を
「よお!べっぴんさん!」
「べっぴんさん」って…どうなんだろう?
だが、だからと言って、なんと和訳すればいいのだろう。
「マジでガチでかわいい!」とかとなるのだろうか。

ちょっと前に生徒に
She is cheerful by nature.
を「彼女はネアカな性格だ。」と訳したら
キョトンとして
「どういう意味ですか」と言われたことがある。
ネアカ…ってちょっと前の新しい言葉であったはずなのに
すでに死語なのか。
にわか若作りは恐ろしい。

言葉というものは生きて居る。
言葉は文化そのものだ。
そんなことをあらためて思い知った一冊だった。
My Favorite BOOKs | 投稿者 ブタイチ 22:11 | コメント(4)| トラックバック(0)

悩む力

姜 尚中さん
正直、なんとお名前をお読みするのかわからなかった。
TVなどで物腰のやわらかな語り方をされているのを目にして
関心を持っていたところに、
姜さんと仕事を一緒にやったフォトグラファーの教え子が、
「この仕事をしていて身に付いたんですけど…
会うと判る!んです。
姜さんは本当に器の大きな人!」
と言っていたので、
昨年のベストセラー『悩む力』を読もうという気が高まった。

本を読む時の自分のスタンスは、
主人公と同化するか、
著者と話し合うかのように読み進めるかということなのだが、
この『悩む力』は当然、後者
姜さんの話に耳を傾けることにした。

漱石やマックスウェーバーを引き合いに出しながら
お金、愛、仕事、命、自我、青春、英知、宗教などについて、
まじめにしっかりと悩んでいくことの大切さを語っている。
例えば、青春について書かれた部分では
「青春とは、無垢なまでにものごとの意味を問うこと」とし、
その上で、
「大いに悩んで欲しい。悩むこと、そのものに意味があるのです。答えの出ない悩みと向き合うことで、思考力や生きる力が生まれてくるのですから。」
と悩むことの重要性を諭している。
そして、
「年齢を重ねても、どこかで青春の香を忘れたくない。」
と中高年にもエールを贈る。
さらに、『老いて最強たれ』の最終項では、
具体的に、2014年には4人に1人が65歳以上になる
という数値をあげ、
若者が文化を創ると言われるが、
これからは老人が文化を創る時代じゃないのかと、
我々中高年を奮いたたせてくれる。
ご自身も60歳までに仕事は終えて、
ハーレーで日本縦断をするという夢があるのだそうだが、
是非どこかの街でご一緒したい。
そう自然に思えるほど親近感の持てる作品だった。

My Favorite BOOKs | 投稿者 ブタイチ 18:52 | コメント(2)| トラックバック(0)

リトル・トリー

アメリカを走って
圧倒的な景色に心奪われ
広大な大地に昔から住んでいる人々に興味を持つようになった。

片端からネイティブアメリカンに関する書物を読み漁って
一番素直に感動できたのが、

『リトル・トリー』フォレスト・カーター 和田穹男 

これは、ネイティブアメリカンの老人が
森の生活でネイティブの生様を孫へと伝えていく感動の物語だ。
読んでいて、
こんな風に大自然の掟に身を委ねて
子どもを(もう今なら孫か?)育てたいな~
そう思わせてくれる作品だ。
和田さんの和訳も見事で、ココロにストレートに届く。

<抜粋>
山の頂に目を向けて
朝の誕生を見てごらん
木々の間から聞こえる風の歌に耳を澄まし
母なる大地から湧き出す生命を感じてごらん
ほら、チェロキーのおきてがわかるだろう

必要なだけしか獲らんこと。
鹿を獲るときはな、いっとう立派なやつを獲っちゃならねい。
小さくてのろまな奴だけ獲るんじゃ。
そうすりゃ、残った鹿がもっと強くなっていく。
そしてわしらに肉を絶やさずに恵んでくれる

なにかいいものを見つけたとき、
まずしなくちゃならないのはね、
それをだれでもいいから、
出会った人に分けてあげて、
いっしょに喜ぶことなの。
そうすれば、
いいものはどこまでも広がってゆく


ズバリ!
ネイティブアメリカン以外の人が探し求めていた
ネイティブアメリカンの世界観が
凝縮されている作品のように思う。
そう…素直に思ってた。
だが…
この著者フォレスト・カーターは
KKKのメンバーだったというのだからビックリしてしまう。
そのため
歪曲されたネイティブアメリカンの生活の描写は彼らを冒涜するものなのか?
この作品により金儲けをしたフォレスト・カーターは罪びとなのか?
など、色々な議論が巷には溢れているのも事実のようだ。


いつまでも素直に感動していたかった。
優れた作品であるにはちがいない。
My Favorite BOOKs | 投稿者 ブタイチ 01:46 | コメント(2)| トラックバック(0)

大地の声

ウーンディッドニーの大虐殺
ネイティブアメリカンに対する弾圧の象徴的な土地を
昨年訪ねてみた。

サウスダコタ州バッドランドからバイクで2時間
そこは看板があるだけの平凡な場所だった。
たまにやってくる観光客相手の
屋根だけ設けたネイティブアメリカンの簡易お土産屋が数軒
ネックレルやブレスレットを売っていた。
こんな場所で大虐殺が起こったのか?

この土地の住人ラコタ族との交流をはかり
数々の書籍を書いてきたのが
立教大学教授阿部珠理先生だ。



『大地の声』阿部珠理 
を読んだ。
巷で騒がれていたホリエモンに代表される物質主義の今日でさえ、
(ちょっと古いが…)
ネイティブアメリカンの精神性に興味を持つ者は多く、
かなりの数の関連図書が本屋に並んでいる。
だが、それらの書籍の多くが、
史実を淡々と追っていく歴史教科書的なもので
おもしろみにかけていたり、
または、
メディシンマンらの超常現象に焦点を当て、
非日常的な世界を強調し過ぎ、
胡散臭く感じてしまうものが多いのも事実だ。
その中で、94年に出版された
立教大学阿部樹理教授の
「アメリカ先住民の精神世界」(日本放送出版協会)
はネイティブアメリカンの生活を知るうえで
最高の出来栄えだった。
先生ご自身がサウスダコタのラコタ族の中に身を置き、
客観的な研究者の目で彼らの文化を描写しているからだ。

『大地の声』では、
広くネイティブの間で語られている
言葉、詩、物語を紹介しながら、
ご自身のアメリカ先住民に関する体験に基づいた知識を
普段に織り込んでいる。
アメリカ先住民が語り継ぐ有名な言葉は、
類書でも取り上げられているが、
目の付け所、
そして、
その解釈に説得力を与える豊富な経験と教養は、
デフォルメのすぎたアメリカ先住民文化への傾倒ではなく、
異文化を研究する学者の立場を
ぶれずにしっかりと維持していて気持ちよい。
たとえば、
It is a good day to die.
「今日は死ぬにはいい日だ」
有名なこの言葉を、
日本の武士道を伝えた代表作『葉隠』の中の一節
「武士道は死ぬこととみつけたり」
を引用し紹介している。
佐賀藩の藩士達が1世紀以上にわたって筆写しつづけた『葉隠』、
この1716年に成立した武士道の倫理書と
比較し並べる発想自体がおもしろく、
いきなりハートを掴まれたような気分となり
本書に引き込まれてしまう。
さらに、
三島由紀夫の『憂国』との対比も示唆し、
三島とネイティブアメリカンの死生観という、
さらなる知的好奇心をそそるテーマを提供してくれるのだ。
まさに時空を越えたイマジネーションの世界へと
読者を心地よくいざなってくれる。
言葉は文化そのものである。
それだけに、
書き記す文字を持たないアメリカ先住民にとって、
老人から若者へと語り継がれてきたこれらの詩や物語が、
どれだけの意味をもつものであったのか想像することは容易い。
言葉が、アメリカ政府の同化政策によって奪われ、
その後の圧倒的な物質文明にさらされ、
彼らの思想、文化そのものが風化しつつある。
それだからであろうか、
この本にある詩や物語を読むと、
アメリカ先住民の“イソップ物語”をひもとくがごとく、
大地と共に生きる素朴な彼らの姿が鮮明に浮かび上がり、
そこに流れる彼らの精神世界の特異性と、
人間本来が持つ普遍性を垣間見ることができる。
ホリエモンが、
「金がなくては何もできないでしょう?」
というのはある意味正しい。
だが、金じゃはかれない価値があるモノはちゃんとあり、
それに気づける心の豊かさ、心のゆとりは持ち続けたい。
アメリカ先住民の文化に触れながら、
日常にある大切なことを思いださせるあたたかい本だ。
My Favorite BOOKs | 投稿者 ブタイチ 00:30 | コメント(2)| トラックバック(0)

フランクリン自伝

図書館にあった古い本

『フランクリン自伝』 フランクリン 鶴見俊輔訳 旺文社文庫

この本を独立前後のアメリカの様子を知ろうと手にとった。
日本では、
凧をあげて稲妻が電気であることを証明し避雷針を発明したことで
有名なベンジャミン・フランクリンだが、
アメリカでは、
100ドル紙幣になっているほどの人物である。

1706年にボストンで生まれたフランクリンは
誠実な人柄で自らの行動を厳しく律しようと懸命に生き、
13徳を唱え自らそれを守ろうと努力していた。
その13徳とは
節制、沈黙、規律、決断、倹約、勤勉、誠実、
正義、節度、清潔、平静、純潔、謙譲
の項目に分けられ、
日々の生活の中で実践するようにと説いている。

当時は、
印刷技術の発達のめざましい頃でもあり
印刷業をしていたフランクリンは
カレンダーを作って売っていた。
このカレンダーには工夫がしてあり
暦の中の特殊な日と日との間にできる小さな余白を
ことわざのような文章で埋めていたのである。
その文章は主に富をうる手段として、
勤勉と節約を説き、
そうすることによって
徳も身に付くようになるのだと説いたものだった。
今でもよく聞く(我家でも実践中なのだが…)
Keep your eyes wide open before marriage,
half shut afterwards.
「結婚前には目を大きくあけよ。結婚したら半分閉じよ」
といったようなものが載せられていたようだ。
『貧しいリチャード暦』
と名付けられたこのカレンダーは大ヒットしている。

そんなフランクリンは
アメリカ独立宣言起草委員会のメンバーでもあった。
自分が注目したのはここだ。
「全ての人間は平等に造られている」
と高らかに唱った独立宣言を作った人物が
どのように白人以外の人たちを見ていたかということだ。
当時、
アフリカ系アメリカ人はまだ従順な『奴隷』
ネイティブアメリカンは反抗的な民
であったようで、
フランクリンのネイティブアメリカン評は
実にストレートに感じたありのままを記したものになっている。

<抜粋>
インディアンというのは非常に酒に酔いやすく、酔うととてもけんかっぽくなって乱暴になるので、私たちは彼らに酒類を売ることを厳禁した。ところがこの処置に対して文句をつけてきたので、会議の間中酒をのまなかったなら、終わったあとでたっぷりラム酒を飲ませるからというと、彼らもそれなら、と約束した。もっとも酒を手にいれることができないので、この約束は守られたのである。
会議は非常にうまくいって、両方が満足のうちに終わった。そこでインディアン側は約束通り酒を出すように言ってきたので、出してやった。インディアンというのは、町を出たところに、男女合わせて百人ぐらいで正方形の仮小屋を建てて住んでいる。酒を出してやったのが昼ごろだったが、夕方になるとそこから大騒ぎしているのが聞こえてきたので、委員たちは何が起こったのか見に行った。すると、彼らは広場のまん中に大きな焚き火をしていて、男も女もみんな酔っぱらって、口げんかをしたり、なぐり合ったりしていた。彼らは半裸体になっているため、その黒い肌が大焚き火の薄暗い光にわずかに照らし出され、燃えさしを持って互いに追いかけて打ち合い、恐ろしい叫び声をあげている様子は、私たちが普段想像している地獄絵図そのままの光景だった。その騒ぎはとてもしずめようがなかったので、私たちはそのまま宿舎に引き上げた。真夜中になって、その連中の何人かがやってきて、すごい音をたててドンドンと戸をたたき、もっとラム酒をくれといってきたが、わたしたちは取り合わなかった。
次の日、かれらはあんな騒ぎを起こしたことを悪かったと感じたのか、仲間のうちの年長者を三人よこして詫びを入れてきた。口上を述べた男は自分たちが悪かったと認めたが、あんなことをしたのはラム酒のせいだとして、それから次に、「万物を創られた偉大な神は、あらゆるものを何かの役に立つように創られたのです。そしてそんな役に立つように創られたものであっても、それは常にその目的のために用いなければなりません。神はラム酒を作られたとき、インディアンはこれを飲んでよろしいとおっしゃったのです。ですからその通りにしなければなりません。」と、ラム酒には罪がないことを弁明した。言ってみれば、大地を耕作する者のために場所を与えようとして、インディアンのような野蛮人を根絶やしにすることが神の心であるならば、ラム酒を用いるのこそ神の取りたもうた手段と考えられないこともない。以前、大西洋沿岸に住んでいたこの種族は、このラム酒のために全滅してしまったのである。


ネイティブアメリカンの『万物を創られた偉大な神』も
フランクリンの『神』も
信じるものに都合の良くとらえられているのが興味深い。

このような状況をどう捉えるべきかは、
フランクリンの時代から150年経って
社会学者マックスウェーバーがこんなことを言っている。

<抜粋>
われわれはみな、自分たちは未開の社会よりはるかに進歩していて、アメリカ先住民などよりはるかに自分の生活についてよく知っていると思っているが。しかし、それはまちがいである。われわれはみな電車の乗り方を知っていて、何の疑問をもたずにそれに乗って目的地に行くけれども、車両がどのようなメカニズムで動いているのか知っている人などほとんどいない。しかし、未開の社会の人間は自分たちが使っている道具についてわれわれよりはるかに知悉している。したがって、主知化や合理化は、われわれが生きる上で自分の生活についているわけではないのだ。


それからさらに100年経って…
我々は何を学んできたというのだろうか?
My Favorite BOOKs | 投稿者 ブタイチ 00:15 | コメント(2)| トラックバック(0)

ぼくはアメリカを学んだ

「なぜ?」と問われても即答できないことがある。
なぜここまで夢中になれるのか…
そんな自分の若さをぶつけるテーマに出会えた人はしあわせだ。

『ぼくはアメリカを学んだ』  鎌田 遵  岩波ジュニア新書

を一気に読んでそう最初に思った。
著者の鎌田さんは、1972年生まれ、日本の高校で落ちこぼれ(ご自身がそうおっしゃっているので)、世界を旅する中で、新天地を求めてアメリカに渡る。西海岸ワシントン州でスタートした留学生活も、日本人留学生ばかりが目立つ環境に違和感を覚え飛び出し、ニューメキシコ州のアメリカ先住民居住区での生活を始める。
アメリカ先住民たちとの共同生活の中で、ナイフで刺されそうになったり、銃口を向けられたり、ストーカーにまとわりつかれたり、爆弾テロ犯と同居したり、ドラッグで仲間が死んだり、兄弟と呼び合った友が殺されたり…あまりに過酷で何でもありのアメリカマイノリティー社会の中に身を置きながらも、筆者はギリギリのところで誰かとの出会いに助けられ、信頼を勝ち得て、逞しく成長していく。
ネイティブとの心温まる交流の中で、次第に、コミュニティーの抱えるドラッグ、暴力などの犯罪、貧困、差別などという現実問題を考えるようになり、カリフォルニア大学バークレー校ネイティブアメリカン学部へ進学。その後、同大学ロサンゼルス校で博士号まで修得し、現在は大学の講師をされているという強者だ。
著者の大学での研究テーマは、修士論文では、貧困に喘ぐ部族が経済的な利潤を求めてみずから核廃棄物施設を誘致しようとした問題を選び、博士論文では、それとは逆に「辺境」に生き続ける先住民が、上から押しつけられた開発計画に反対し、抵抗し続け、最終的に勝利をおさめた事例を扱った研究だという。
日本でのレールから外れ、見えない自由を求めて世界へ飛び出し、不自由な民を救うことに自己実現の場を見いだしたという著者の生き方………。筆者の生き様は文句なしに凄い。
こんな生き方をしている人がいるぞ!という若者への強烈なメッセージである。

でも…
この本には…何がないんだろう?
そう考えて…気がついた。
浪漫がないんだ…と。

鎌田さんの生まれる30年前を生きた落合信彦さんの書かれた
『狼たちへの伝言』(集英社文庫)
と比較するその差が浮き彫りになる。
『狼たちへの伝言』の中で、落合信彦さんはロマンだけを鞄に詰めて貨物船にもぐりこみ、空手を武器に憧れのアメリカで男を究めていく。
アメリカでの数々の武勇伝、美女とのロマンス、でっかいビジネスの話に、多くの若者が素直に憧れた。
「イイ女を抱きたかったら、DCブランドに身を包むよりエキサイティングに生きることだ!」
なんて…ブ男な自分のために吐かれた言葉のようで…熱くなった。
「人生はゲーム。酒も、女も、仕事も、真剣に取り組めば男は必ず光る!」
…おおお~もっと言って(笑)!である。
そう、無邪気で明るいアメリカと男の生き様にロマンを感じることができたのだ。
そして、わかった。
自分の心の中にこの時代のアメリカに対する思い入れが強く刻まれているのだと。
自分の根っこを見た気がした。


昨夜は
オバマ大統領の就任式を夜更かしして娘と見た。

「あんな大勢の前で演説するなんてどんな気持ちなんだろう~オレならさ~」

「パパ!オバマに感情移入しなくていいって!」(笑)

色々な社会の問題を抱えつつも、
式典に集まっていた誰もがアメリカという国に期待していた。
あの熱気がメチャクチャ羨ましかった。
My Favorite BOOKs | 投稿者 ブタイチ 00:25 | コメント(2)| トラックバック(0)

おくのほそ道

紀行文の日本代表と言ったら、やはり『奥の細道』だろう。
好きな俳句に

暑き日を海に入れたり最上川

というのがある。
この17文字の中に、
いくつもの情景的コントラスを感じることができる。
暑い日とひんやりとした海という寒暖のコントラスト
赤い夕陽と青い海という色彩のコントラスト
川から海へ、なのに、さらにでっかいはずの空が海の中へ納まるという大小のコントラストと意外性
短い言葉の中に相反するものをギッシリと詰めこんで広大な世界を表現しているからこそ、読み手の心の中に無限の景色が生まれてくるように思う。

また、イマジネーションを働かせて
こんな風に俳句を鑑賞するにもおもしろい。
たとえば…

荒海や佐渡によこたふ天河

これもとても素晴らしい俳句だ。
芭蕉は旅の道中でどんな景色を見て句にしたのだろう。
そう思って調べてみると…
芭蕉の旅した春から夏にかけては、日本海は穏やかなので、こういう景色を芭蕉は見ていなかったのではないか?という疑問が浮かんでくる。
これはデフォルメなのか?
などと迷探偵になったかのように
推理を働かせて俳句を楽しむことも一興だ。

『奥の細道』に関する解釈本や芭蕉の辿った道を歩くガイド本は多数出ているので、正しく詳しい解釈はそちらに任せることにして、自分が気に入っている『奥の細道』本を紹介したいと思う。
対訳『おくのほそ道』ドナルド・キーン訳、宮田雅之切り絵
という本だ。
1922年ニューヨーク生まれの日本文学研究者、文芸評論家で日本文化を欧米へ紹介して数多くの業績を残したドナルド・キーン氏の対訳とそれに色を添える切り絵師宮田氏の美しい本だ。海外へ持って行くお土産としても魅力的な一冊だ。
キーン氏は、日本人よりも、日本語はもとより、日本史に造詣が深い。そんな氏がどのように『おくのほそ道』を英語で伝えるのか、俳句という17語の世界を英語でどう表現するのか興味があった。英語の方が案外うまく場面を言い表しているかもしれないというワクワクした気持ちと、英語での限界もあるのではという発見を期待して読んでみた。

まずは『おくのほそ道』というタイトルを
The Narrow Road to Oku
と訳したことについてキーン氏はこう述べている。
題名をどう訳すべきか。以前、私はThe Narrow Road of Okuと訳したことがある。間違いではないものの、啓発的だとは言いがたい。疑いなく芭蕉はその名の特定の道にふれていたが、この道は作品の中にほとんど現れないのである。「奥という地方に入る細道」として訳した方がましかも知れない。つまり芭蕉の目的地は本州の北端にある国であった。又、それは奥地あるいは奥に引っ込んだ場所という地理的な意味と共に、この旅が俳句の世界の深淵に入っていくという比喩的な意味においてもふさわしいかも知れない。芭蕉が何を意図したのか我々には知るよしもないが、これらすべてだったのかも知れない。

有名な旅立ちの部分のキーン氏の英訳を見てみよう。
①月日は百代の過客にして、行かふ年も又旅人なり。
The months and days are the travelers of century. The years that come and go are also voyagers.
②舟の上に生涯をうかべ馬の口をとらえて老をむかふる物は、日々旅にして、旅を栖とす。
Those who float away their lives on ships or who grow old leading horses are forever journeying, and their homes are wherever their travels take them.

人が登場してこない文①は、英語にしてもわかりにくいが、人がきちんと主語になる文②は見事に雰囲気を伝えている。
訳者を困らせたこととしてキーン氏自身があげているのは、主語が誰なのかわからない場合があるということ、単数と複数の区別、そしてtheが付くべき限定された物なのかが曖昧だということだった。そのために作者が本当に何を意図しているのか訳者が判断を下さざるをえないと述べている。
次に俳句を見ていこう。

荒海や佐渡によこたふ天河
Turbulent the sea…
Across to Sado stretches
The Milky Way.

このように倒置をさせているものはわかりやすい。
The Milky Way stretches across to Sado.

…が
閑さや岩にしみ入る蝉の声
How still it is here…
Stinging into the stones,
The locusts’ trill.

蝉は何匹?岩ってどんなもんだったの?
英語にされたものをみて初めて
蝉の数や岩の様子を曖昧なままに味わっていたのだとわかる。

むざんやな甲の下のきりぎりす
Alas for morality!
Underneath the helmet
A grasshopper.
「甲(かぶと)」のように正確に伝える英語のワードを持たない単語をhelmetと訳してしまうと、これでちょっとニュアンスが通じるのか疑問になる。

よい俳句に必要なもの…
それは形容詞を羅列しり、物を擬人化したりして景色を細かく描写することではなく、いかに読み手にイマジネーションを膨らませることができるかなのだとあらためて思い知った。そして、それが良い紀行文に求められているものなのだとも覚った。

いづれ芭蕉の辿った道を訪ねてみたい。

My Favorite BOOKs | 投稿者 ブタイチ 00:07 | コメント(2)| トラックバック(0)

イザベラ・バードの『日本奥地紀行』を読む

不覚にも風邪を引いてしまいました。
これ以上寝られないってぐらい寝て
治そうと努力をしています。

「うつさないで!」と

犬に「ハウス!」と言い放つように…
妻に言われ、
自分の部屋で大人しく腰が痛くなるまで寝ています。

枕もとの本に手を伸ばして…
自分の気に入っている箇所を読み返します。

宮本常一の
「イザベラ・バードの『日本奥地紀行』を読む」



この本はほんとうに素晴らしいです。
イギリスに人イザベラ・バードがサンフランシスコから汽船で18日かけて横浜に到着したのは1878年47歳の時。彼女は18歳の伊藤という荷物もちを雇い日本を北へと旅をします。その模様を綴ったものが『日本奥地紀行』なのですが、『奥の細道』と同じような行程を辿るも、西洋人の目からみた風景や人物描写が織り込まれています。その名紀行文に、民俗学の大家、宮本常一氏が様々な角度から取り上げ、切り込むこの作品は、130年前の世界を眺めるだけでなく、現代につながる問題提起もあって、実におもしろいんです。

バイクの盗難があとを絶ちませんが、
なぜ、日本は安全な社会を作り上げることができたのでしょうか?
そんな答えがここにありました。

 
<抜粋:イザベラ・バードの『日本奥地紀行』>
私は、これほど自分の子どもをかわいがる人々を見たことがない。子どもを抱いたり背負ったり、歩くときには手をとり、子どもの遊戯をじっと見ていたり、参加したり、いつも新しい玩具をくれてやり、遠足や祭りに連れて行き、子どもがいないといつもつまらなそうである。
毎朝6時ごろ、12人か14人の男たちが低い塀の下に集まって腰を下ろしているが、みな自分の腕の中に2歳にもならぬ子どもを抱いて、かわいがったり、一緒に遊んだり、自分の子どもの体格と知恵を見せびらかしていることである。その様子から判断すると、この朝の集会では、子どものことが主要な話題となっているらしい。夜になり、家を閉めてから、引き戸をかくしている縄や藤の長い暖簾(のれん)の聞から見えるのは、一家の団欒(だんらん)の中にかこまれてマロ(ふんどし)だけしかつけてない父親が、その醜いが優しい顔をおとなしそうな赤ん坊の上に寄せている姿である。母親は、しばしば肩から着物を落とした姿で、着物をつけていない2人の子どもを両腕に抱いている。いくつかの理由から、彼らは男の子の方を好むが、それと同じほど女の子もかわいがり愛していることは確かである。子どもたちは、私たちの考えからすれば、あまりにもおとなしく、儀礼的にすぎるが、その顔つきや振舞いは、人に大きな好感をいだかせる。
<抜粋:宮本常一>
と子どものことを書いている。これはやはり今われわれが反省してみなければならない問題の一つではないかと思うのです。
たしかに、日本の親は大いに子どもを可愛がっていたと思うのです。親が子に仕事をしながら教えていくなんてことは、イギリスあたりでは見られないということがこの先の方でも出て来るのですが、日本で技術が伝承されていったのは、こういう世界があったからで、このような形で育てていくことが親の義務だったのです。学校教育が進むようになってから、切りはなされて学校がそれをやるようになってくるのです。このように男親が十数人も集まって、多分女房は朝めしの支度をしているのでしょう。その間がやがやとやっている。すると日本の男は、そんなに暴君だったのだろうか、とても温かなものがあったのではなかろうか。これは日光でのたまたまの所見ではないのです。というのは、この先の方でもまた出て来るのです。すると、もしそうでない社会があったとすると、それはどういう社会だったのだろうかということをもう一度検討してみる必要があるのではないかと思うのです。
しかし100年前のイギリスには親が子どもに対するこういう責任の負い方はなかったのです。ある意味において、すでにその時期に家庭というものは崩壊していた。団欒とか教育の場としてなくなっていた。それで子どもに対して無関心だという反省が出て来るのです。そして、こういう世界ではぐくまれた1人1人だったら、泥棒はしないでしょうね。そして人力車夫ぐらいの階層の人だと、ちゃんと礼儀を心得ていた。それは家庭でそういう訓練がなされていたわけです。
 これは外国人が自分の国と比べながら日本を見ているために、特に日本に対して全然先入観のない人が見ているだけに非常に興味ひかれるのです。そして見ていることは見あやまりではなく、感覚の差だけで、本質的なところでは、われわれが反省させられるような目でとらえている。そしてそれは100年前のことではあっても、なお今日のわれわれの問題でもあることなのです。


My Favorite BOOKs | 投稿者 ブタイチ 16:22 | コメント(0)| トラックバック(0)

ハーレクイン

妻と心がすれ違うと…

本棚のハーレクインロマンスに手を伸ばします。

これ…ラブロマンス小説

ちょっとした現実逃避です。(笑)

英語で読むと…
小粋で…すんなり心にしみるフレーズも…
和訳すると…ね???

ハーレクインロマンスの
お気に入りのフレーズを紹介しましょう!

その1
『お前のような女は初めてだ。
 お前と一緒にいると…
 オレが…オレじゃなくなる。』
<解説>
このぐらいは…平気で言ってたな~20代の頃には…(笑)

その2
『あの瞬間を決して忘れないよ。
 僕を愛していると言ったとき、
 君は僕を闇から光のなかに連れ出した。
 いきなり見えるようになったんだ…
 これから先にあるものが…。』
<解説>
だいたい、妻に「アイシテル」って…
言われたのって…さぁ~いつだっけ?(笑)

その3
『なぜ毎日、朝になると太陽が昇るか知ってるかい?
 それは自然の摂理。
 決して避けられないものなんだよ。
 僕も君に恋する運命だったんだ。』
<解説>
なんだろ~
恋をしているっていう状態が懐かしくなってきた…(笑)

その4
『よくもそんなことが言えるわね。
 初めて会った瞬間から私を夢中にさせておいて…。』
<解説>
これは…ツンデレ!大好きかも(笑)!

そしてまた…
何もなかったように妻に話しかけます。
それが…
夫婦円満の大切な秘訣だから…(笑)

My Favorite BOOKs | 投稿者 ブタイチ 23:42 | コメント(0)| トラックバック(0)

ニーチェの言葉

朝、寝ている息子にまたがって起こします。
そこからプロレスが始まります。

関節を取ろうとするのですが…
最近では体力的に差がなくなって…
息子にあえなくひっくり返されてしまいます。

おまけに…
パンチが鼻に入って…オヤジ軽く出血!

ふ~

闘いを終えて…
息子と…仲良く本屋に行きます。
お互い店内をブラブラと最新本をチェックして…

今回、息子のチョイスは…



『ニーチェの言葉』ドスカバリートウェンティーワン

哲人の教えをわかりやすく訳し替えてくれている本です。

帯には…

『人生を最高に旅せよ!』

とあります。

人生、これからの息子
もう折り返しをすぎた親父

心にしみる箇所もフレーズも違うはず…

「お互い感じたところをマーカーしようぜ!」

そう言ってその本をペラペラとめくると…

友人を求める前に自分自身を愛する。

という見出しに目にとまりました。
息子に手渡たす前にそこでけ読んで…

本当の自分を探すために誰かを求める。
自分をもっと相手にして欲しいから友人を求める。
漠然とした安心を求めて誰かに頼る。
なぜ、そうなるのか。
孤独だからだ。
なぜ、孤独なのか。
自分自身を愛することがうまくいってないからだ。

人生を最高に旅せよ!…てっか!

息子がどんな感想を持つことになるのかなぁ~
楽しみができました。
My Favorite BOOKs | 投稿者 ブタイチ 00:00 | コメント(0)| トラックバック(0)

これからの「正義」の話をしよう

息子と同じ本を読んで
感想を言い合うことがある。
最近読んだのは…

『これからの「正義」の話をしよう』
マイケル・サンデル

息子は結構難しいことが好きなのだ。
この本は…取り扱っている例はおもしろいのだが
その解説は難しい。

それで、
こちらの力量不足もあって
ちょっと…息子との議論も白熱しない。

それでも
お互いの良い所を理解し
悪いところを指摘し補い合う
息子とはそんな間柄だ。
それがうれしい。

今晩、将来のことを考えるきっかけに
アメリカ好きの卒業生との飲み会に
息子を連れて行った。

一流メーカーに勤める先輩の話を聞いて
息子も感じることがあったのだろう
同じ内容でも
父親が言うのとは…インパクトが違うようだ。

話の流れの中で

「アメリカへ行ってくればいいじゃない。」

先輩が言う。

「なんなら父さんの友達のところへ行くか?」

すると息子が

「何か求められてすることがあるならいいけど…」

息子の弱さが露呈した瞬間だった。

「そこだよ!何か求められるなら…
 という受け身の姿勢がだめなんだよ」

「クリエイティブな発想を持つ人になるか、
 従順な消費者になるか…」

痛いところを突かれたと息子も思ったようだ。

帰りの電車の中
ほろ酔いかげんで息子に寄りかかり
この子を持てたことに感謝した。



My Favorite BOOKs | 投稿者 ブタイチ 23:50 | コメント(0)| トラックバック(0)
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